麻生首相“さもしい”けれど「受け取る」

 麻生太郎首相は２日、いったんは辞退を明言していた定額給付金について方針転換し「受け取る。直ちに使って消費刺激に充てたい」と、受給する考えを表明。理由について「生活給付の部分よりも、消費刺激の比重が高くなってきた。地元で消費に充てるのに私も参加するのはいいことだ」と説明した。

　首相は当初、所得制限が事実上設けられない定額給付金について高額所得者が受け取ることを「さもしい。矜持（きょうじ）の問題だ」と批判。２月初めの自民党役員会では「受け取る意思はない」と明言していた。記者団が「さもしい」発言を撤回するかと質問したのに対し「いえ」と述べ、否定した。

　定額給付金などの財源を確保する０８年度第２次補正予算関連法案は４日の衆院本会議で再可決により成立する見通し。自民党の小泉純一郎元首相は本会議欠席を表明しているが、同調者は少ないとみられる。

　また、首相は、石破茂農相が早期の衆院解散・総選挙を求める発言をしたことに関し「目先は景気対策に全力を挙げている状況だ。選挙の時期は私が決める」と重ねて強調した。

参照元：スポニチ Sponichi Annex